あがってたんせ」は、秋田のことばで「めしあがってください」という意味です。秋田全県で森から海までつながる自然の恵みがあります。地元の人びとは、それをそれぞれの知恵を使って食べつなぎ、感謝して暮らしてきました。その中から小坂が実際に試食し、これはと思ったものを紹介しています。皆さんのおすすめもどうぞ、お知らせくださいね。

●漬物……
秋田では厳しい積雪の贈りものとして、発酵食文化が花開いてきました。麹と野菜が出会った漬物、麹と大豆が出会った味噌や納豆、麹と魚が出会ったハタハタずしやサバずし、ハタハタを寝かせてつくったショッツル、秋田で暮らす人たちには欠かせない自然からの贈物です。私は砂糖を使わない(甘みは麹で)漬物が好きです。藤里の産直所では、昔ながらの紫蘇の実にチョロギのはいった刻み漬が特においしいです。韓国から来た方のキムチも、漬物の豊かさに彩りをそえています。全県の産直所や道の駅でお楽しみください。
●自然舞茸……
天然の舞茸は今では幻の恵みになってしまいました。藤里では白神の恵みを受け、季節になると里人が里山で自然舞茸を育てています。歯ごたえや香りが絶品です。藤里では産直所(0185-71-4114)にお目見えします。
●もち菓子……
藤里の産直所の「ソバおやき(中は小豆あん)」もおいしいです。1.11.21には藤里に市が立ちますが、その時は何人もの方が自慢のおやきを持ち寄り、販売しています。私の好きなおやきは二ツ井の方が持ち寄るカボチャとソバとプレーンの三種のおやきです。小豆の甘さもちょうどよく、こどものころにお年寄りが作ってくれたおやき(私の育った県南では「焼きもち」といいます)の味です。「道の駅」では「かみおか茶っこ一理塚0187-72-4004」の手作り芋羊羹(紫、橙、黄芋の三色)、昔懐かしいもち菓子「みそ」(小豆、エゴマ、古代米他)、丸いアンパンほどもある酒まんじゅうが特においしいです。ひとつひとつ選んで買えるのも楽しい。
●氷菓子……
県内各地で工夫をこらした氷菓子がお目見えしていますが、道の駅「ことおか土笛の里」のコハゼミックスソフトクリームは、特においしいです。コハゼは森のブルーベリーともいわれている自生種のベリーで酸っぱい実ですが、ミルクとミックスして食べるとうまさがひきたつようです。
●佃煮……
八郎潟は国策で埋め立てられる前には「八郎潟に水を持っていく馬鹿」ということばが残っているほど、水質のよい湖でした。たくさんの魚が生きていました。埋立て後は魚が激減しましたが、湖に生きるワカサギ等で佃煮を作られています。道の駅「しょうわブルーメッセ・あきた018-855-5041」には保存料や着色料を使わない昔ならではの佃煮も並びます。私は地元の女性がつくる「アミの塩から」を混ぜてキムチの元を作っています。
●調味料……
自分たちが育てた無農薬大豆でつくる「みすず醤油」は「森のかぞくの良品」に紹介していますが、JAやまもと(0185-87-2206)の女性たちが特産の空豆でつくる「まごころ豆板醤」もおいしいです。いろりでキリタンポを焼いて旅の皆さんと食べるとき、この豆板醤を手作り味噌に混ぜてタンポに塗ると、おいしくて食がすすみます。塩もまた、海辺の町での塩つくりが復活しています。男鹿工房0185-33-3933や男鹿半島振興会0185-23-3570の他、海辺の産直所でも手作りの塩がお目見えします。はちみつもまた、全県でお目見えしています。アカシア蜜、トチ蜜、私はくせがありますがソバ蜜が好きです。




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