体験農家民宿「白神 森のかぞく」


 体験農家民宿「白神 森のかぞく」は、2階に4帖半、6帖とふたつの和室があります。高山と森にかこまれた絶景が、職人さん手作りの木製サッシの窓から見えます。
洋式トイレ(ウオシュレット)、能代ほのきせ焼の陶器洗面(身体に害のない石けん歯みがき粉を常備)、ご自由にご覧いただける書棚があります。
一階には食事やお茶でくつろげる秋田杉床の囲炉裏間、キッチン薪ストーブがあります。宿泊の皆さんには、ここで自由にオーガニックのお茶を飲んでいただいています。一階にも洋式ウオシュレットトイレ、陶器の洗面、職人さん自慢の手作りヒバ風呂があります。
 「白神 森のかぞく」は、体験施設です。秋田杉の「おかもち」の中には、秋田名産の漆器のおわん他食器が入っていますので、おひとりおひとり、お膳にお好きな食器をお持ちになって、地産地消の旬の食を味わいください。
  体験農家民宿「白神 森のかぞく」では、多種多様な生き物たちの楽園、白神の森と里に、かぎりなく負荷をかけない暮らしを重ねています。使いすての歯ブラシは用意しておりませんので、どうぞご協力をお願いいたします。水源の上流に住むものとして、合成洗剤や塩素系漂白剤、農薬や化学肥料をつかわない暮らしを重ねてきました。食器や洗濯にも和布やセラミックボール、油分のものには石けんを使っています。畑には、「たきこき金」でお世話をしている牛や羊の堆肥をかえしています。



○常備しているもの  
洗髪もできるオリーブオイル100%のアレッポの石けん、石けんハミガキ粉

○ご持参いただくもの 
洗面用具、マイタオル・パジャマ等















再生古民家「森のかぞく」は、白神山地きみまち舎が、
みなさんの応援で再生できた最初の「森のかぞく」です。

残念ながら2004年2月2日に焼失しました。








再生古民家「森のかぞく」


 白神山地きみまち舎が引越し、古民家を再生して衣替えしました。

 白神山地きみまち舎に事務室を提供して下さり、小坂たまみに借家と畑地を貸して下さって親切の限りを尽くしていただいた藤駒荘のおじさん・土佐誠一さんが今年二月二十四日に、急逝。それで白神山地きみまち舎も小坂自身も引越しを余儀なくされました。悲しみと多忙にふりまわされた半年でした。でも、生前のおじさんはいつも笑顔で私を励まし、こう話していました。「たまみさん、田舎ではどんな人でも、自分の土地と自分の家というカマドを持たないと一人前とは認めてもらえないんだよ。だから、一年でも早くカマドを持てるように頑張りなさい」

 そこで心機一転、小坂は引越しを決意しました。引越し先は川向こうに歩いて10分という散歩コースのようなところでした。かねてより「いい家だなあ、すごい家だなあ」と思って眺めていた古くて大きな家です。すぐ近くに樹齢五百年とも伝えられる「田中の大銀杏」の巨木があります。

 地元の方たちにお力添えをいただき、築五十有余年というその古民家を、約百四十坪の土地とともに購入しましたのは今年四月でした。そして、五月より修繕作業にとりかかり、半年がかりでやっと完成の域にたどりつきました。修繕作業にも地元の製材屋さん、大工さん、建具屋さんや畳屋さんといったさまざまな職人さんたち、他にも大勢の皆さんたちにボランティアのようにお世話になりました。

 大がかりな修繕作業でしたので、見学やボランティアに訪れる皆さんも多く、励まされました。この家の玄関には二またにわかれたブナの木があります。昔から「二またの木には神が宿る」といわれてきたそうですが、数百年も生き続けた茅葺きの古民家が無惨に壊されるなかで、築五十年ほどのこの家が生き残ることができたのは、この「ブナの神木」のおかげかもしれません。

 この民家の外壁や梁等は天然秋田杉で、床は、作り付けの食器棚は、和箪笥は、田植え用の型や味噌を作る蒸籠等にも数々の森の樹木が生き続けています。

今回の修繕では、調湿や脱臭に優れた世界でも最高品質の地元産ゼオライトを床下に敷き詰めました。外壁に塗った柿渋も吸放湿性能に優れており、どちらも昔からこの地で生かされてきたものです。さらに、電気ケーブルもエコ資材を、内装材もオーガニックのもので仕上げてあります。畳床は今までの藁材が生きていたので畳表のみ低農薬のい草に張り替えました。

 ベテランの職人さんは、手づくりのヒバ風呂をつくってくれました。足をのばしてゆっくり入れる極楽のような風呂です。

 修繕作業が進むなか、天井裏のムクドリのヒナの成長が心配でしたが、無事巣立ってゆきました。「ツバメも、人が住むようになると巣にかえって来るよ」と地元のお年寄りが教えてくれ、楽しみもふくらんでいきます。

 家の隣の畑にはたくさんのカキドウシが自生し、春には紫色の可憐な花で迎えてくれました。自生のハーブの一種なので、自分で増やしてきた自生のハッカとともに、清清しい香りで家中を包んでくれます。ヤエザクラヤマザクラの花見も楽しみました。夏にはタチアオイブルーベリーが、秋には紅葉した自生種のコハゼやリンゴの原種のリンキの実が出迎えてくれます。

 ボランティアで参加してくださった皆さんには、ゼオライト敷といった力しごとから、糠袋での床磨き(磨くほど光沢が出てきます)まで、約七か月にわたる作業の一日一日を手助けしていただきました。ほんとうにありがとうございました。

 皆さんの応援を得て再生したこの白神の森と里のいのちあふれる家を「森のかぞく」と名づけました。

 今後は、ブナのふるさとを大切に思う全国の人たちを結ぶエコツーリズムの拠点として、同時に、白神山地きみまち舎の事務所となります。皆さん、どうぞお越し下さいますよう、よろしくお願いいたします。

 1階に8帖、2階に6帖と8帖の続き間、他に8帖、水洗トイレ完備、ヒバ風呂有り(湯の沢温泉へも送迎します)、食事は冬本番のきりたんぽだまこ鍋、冬の荒波を超えて産卵にくるハタハタしょっつる鍋ほか、からだの芯から温まる料理です。

 旬の恵みを生かすために、調味料も手づくりのものやオーガニックのものを使っています。また、ブナの貯えた水を大切に思い、川や田んぼで生きるものたちの幸を願って、食器は和布で洗い、寝具洗いには石けんを使っています。
 




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