■ 白神母牛 たきこ(1985.2.13〜2002.12.2) ■
 17歳10か月の生涯でした(人間ならばめでたい88歳のお祝間近でした)。たきこは生まれたときからとびぬけて大きく丈夫で、母牛になってからは最後の多喜福出産を除いてすべて人の手を借りず自力で出産した名牛でした。

 7月に一度立てなくなり心配しましたが、カルシウム注射で復活、亡くなる3日前まで、大好きなジャガイモを手渡しで食べてくれました。

 最後の息子多喜福が乳をせがむと「おいこらしょ」とかけ声をかけるようにして立ち上がり、出なくなった乳を含ませていた姿が昨日のことのように思い浮かびます。

 2002年3月30日の毎日新聞庭欄(全国版)で「たきこ」が紹介されて以来、全国の皆さんの励ましのお電話やFAXをいただき、ほんとうにありがとうございました。小坂の体調がすぐれず、お礼が遅くなり申しわけありません。こころからお礼申し上げます。

 たきこは12月2日午後12時5分、天寿をまっとうしました。前夜は満天に星が降りそそぐ夜で、たきこファミリーの皆がたきこを気づかって「モーモー」と励ますなか、私も牛舎で共に過ごすことができました。たきこ危篤の知らせに共にお祈りいただきました全国の皆さん、どうもありがとうございました。

 たきこの遺髪は人と動物かぞくが共に灰になってかえることのできる「思い出の森」(白神の里山を自然葬のできる森として守っていこうと準備中)にかえる予定です。

 たきこのおかげで、8月にセリに出されたたきこの息子・多喜福とたきこファミリー母牛もえの娘・ふくとみを基金で買い上げることができました。来年からはこの2頭「たきこキッズ」の牛糞堆肥で、放置されたマルメロ畑や棚田がよみがえってゆくことでしょう。たきこのいのちが確かに私たちへとつながっています。
■ 男子牛 多喜福(2001.10.18) ■
 逆子で母子ともに心配されるほどの大難産だった末に生まれてきたたきこ最後の子。生まれてすぐはギブスをはめていましたが無事とれて、うれしくってたきこのまわりをバンビように駆け回っていました。いまではりっぱな青年です。皆さんのおかげで、たきこ基金で買い取ることができました。ふくとみと共に、春から秋までは放牧、冬から翌春までは里の牛舎で暮らします。その間の糞は森の落ち葉や鋸屑、藁や籾殻、糠やゼオライトと混ぜて堆肥となり、たきこ米や野菜、果樹、ハーブの力となっていきます。
■ 女子牛 ふくとみ(2001.9.25)■
 多喜福とともに夏のセリに出されたため、基金で買い上げました。多喜福より少し早く生まれたので「私はお姉さんなのよ」という風に、ごはんの順番はいつもふくとみが先です。きょうだいのように育ったのでとっても仲良しです。

 

★ たきこ基金は、売上の中からとカンパから積立てられています ★

たきこグリーンツーリズム
 白神山地の里と森をめぐる手づくり旅行を企画手配しています。旬のふるさとの手料理も好評です!
 カンパ
 皆さんの無理のないかたちで、お願いしています。基金はすべて牛たちの生活費にあてられています。通信費他経費はすべて小坂が負担しているため、切手などのカンパをいただくこともあり、大変助かっています。


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